多摩市を拠点に活動している「ゆうMUG」は、『Macintosh』をはじめとするアップル社製品のユーザーズグループだ。2007年12月の設立以来、会員同士の情報交換と交流を目的とした定例会(年4回)を行い、今年から『iPhone』アプリ開発などを勉強する「お茶会講座」(月1回)も開いている。4月24日に開催された定例会を取材した。
この日の会場は、ベルブ永山内の永山公民館4階にある和室。畳敷きの部屋に座布団というつくろいだムードの中で、ゆうMUG会長の杉山元規さんが進行を務める。この日は新入会員がいたこともあり、まずは約20名集まったメンバーが1人ずつ自己紹介。今話題の『iPad』(日本での発売が5月末に延期された)については、半数以上が買いたい、または絶対買うとコメントし、残りも「欲しいが、財布の事情もあるのでしばらく様子見」ということだった。
そして本日の目玉、iPadの実機が登場。若葉台在住のエンジニア、立石彰さんが、「ハワイに住む妹が一時帰国した際に、買ってきてもらいました」と前置きしたあと、iPadを起動し、フォトビューワ、地図、電子ブック、ピアノや星図など数種のアプリを手際よく操作してみせる。操作に対する反応の速さ、画面の美しさに一同からたびたび歓声が上がる。
そのあとは順番に1人ずつiPadを手に取り、アプリの操作感などを試す時間帯に。「思っていたよりも軽い」という声が多かった。Macユーザーの集まりということで、当然ながらiPhoneユーザー率が高く、iPhoneのカメラで写真や動画を撮影する人も多い。
会員の顔ぶれもバラエティに富み、世代としては壮年から学生まで(親子2代でメンバーになっているというケースも)、比率は少ないながらも女性も数名参加している。杉山会長は、「Mac好き、Apple好きならどなたでも歓迎します。立ち上げには近所のアップル専門店『PLUS YU』が音頭を取り、寄付金も出してもらっていますが、ゆうMUGとの組織的なつながりはないので、『何か買わされるんじゃないか』といった心配も無用です」と説明する。
ゆうMUGは、「App Store」(アプリケーションを配布・販売するオンラインストア)の開発者アカウントを共有し、『どんぶりカルク』というオリジナルのiPhoneアプリも開発している。左の写真は同アプリをiPadで起動した状態だが、お店での飲食代の割り勘計算に特化したアプリ「商談、営業の際に手早く決まった掛け率を計算、比較出来るアプリ」とのこと[傍線部分に誤りがありました。お詫びして訂正します]。システム関連の会社に勤める大森了太郎さんがプログラミングを行い、他のメンバーがアイデア出しやデザイン部分で協力したという。
会の後半では、iPadのサイズに適したどんぶりカルクの新バージョンを作る際にどんな機能を追加するか、といった議論や、今年後半に控えている大きなイベントについての話し合いが持たれた(事情により、参加者全員に箝口令が敷かれたので、たまプレ!でも詳細は控える)。
和気あいあいとしたムードの中にも、iPadに触れた喜びと期待感、イベントへの意気込みが穏やかな高揚となって場を満たした約2時間の定例会だった。ゆうMUGは入会金も会費も無料。詳細や問い合わせ、参加申し込みは以下のサイトを参照してほしい。MacやiPhoneをもっと活用したい人、iPadの購入を検討している人にはおすすめの団体だ。(高森郁哉)