NPO法人あしたや共働企画(多摩市諏訪5-6-2-102)が主催する「第6回多摩諏訪オーガニック市」が5月29日(土)、30日(日)の2日間にわたり開催中だ。諏訪名店街の店舗「あしたや」と、市内外から集まる計18の生産者・団体が、有機農法による野菜や国産原料を使った加工食品、自然化粧品、和布や竹などを使った手作りの雑貨、安全な素材を使った子どもの玩具などを販売する。時間は午前10時30分から午後5時まで。
あしたや共働企画は、「地域のなかに、ハンディを持つ者も持たない者も、共に働くことのできる場を創る」ことを目的として設立。理事の長尾すみ江さんは、このイベントが「オーガニック」を接点に、生産者たちと販売店、地域住民と障害者、学生たちの交流が促される場になっていると話す。最近のオーガニック市の売上総額は当初の予想を上回り、100万円を超える規模になったというから、地域の消費者からの支持を着実に集めているようだ。
多摩大学経営情報学部の客員准教授と法政大学現代福祉学部の講師を兼任する片桐徹也氏は、両大学のゼミ生と共に、最近3回のオーガニック市運営を支援している。学生たちはオーガニック市をはじめ諏訪・永山地区のイベントに継続的に協力しているが、「地域の商店主や住民の方々とかかわることで、経営や福祉を実践的に学べる貴重な機会になっている」と片桐氏。今年は、三重県津市で作られた梅ジャム(30日に販売)のPR、「あしたや」での作業の手伝いのほか、焼きたてワッフルの販売も行っている。