今は南部地域病院のある場所は
「底なし穴」「隠れ穴」という
2つの穴があったようです。
石を投げても底に届く音が聞こえない“底なし穴”
どうしんぼうの底なし穴
中沢の中程で左側の川の上にあった。現在の友人館病院付近。山の裾を馬入れ道が通り、道の下に畑が続いて、その畠中に此の穴があって、石を投げ入れても底にとどく音が聞こえないので、底なし穴の異名がつけられたと申し伝えられている。(落合名所図絵)
関東大震災で崩れ落ちた“隠れ穴”
かくれ穴
龍田山の中にあり「龍田山の図絵」小泉理助宅の上方で山の中腹にあった。古老の語り部には、穴の天井は低いが、畳八帖敷ほどの広さがあったという。大正十二年九月一日の関東大審査によって崩れ落ちてしまった。かくれ穴は誰が、何の目的で、いつの時代に作ったものか、云伝へもなく謎となって七不思議になっていた。(落合名所図絵)