乞田八幡神社(豊ヶ丘1-21-5)で9月12日、「乞田八幡神社祭礼」が開催され、御輿の渡御(とぎょ)が行われた。前日の夜祭りでは初の試みとして、隣接する多摩市立子育て総合センターと「こども神輿」や縁日で協力するなど、世代を超えた交流も進んでいる。
同神社の氏子総代を務める小磯広仲氏は、「5年ほど前から、八幡神社の御輿と永山の御嶽神社から出た御輿が乞田大橋のところで合流する形にして、一層盛大にやろうということになりました」と話す。午前10時、豪快に打ち鳴らされる大太鼓に先導され、御輿が鳥居をくぐって市街へと繰り出した。
多摩市議会議員で乞田在住の増田匠氏は、「市内にある神社の総代たちから賛同を得られたら、全神社の御輿が一堂に会する催しも実現するのではないか。市全体で盛り上がる大きな祭りを考えてもいい時期」と夢を膨らませる。御輿を担ぐ姿も堂に入ったもの(左上写真・右)。
来年の市制施行40周年に合わせて、市内の神社の山車が一斉に出る、ニュータウンの人たちも自分たちで作った山車を出すような祭りができないか、とインタビューで語っていた阿部裕行市長(同・左)も、この9月は各所の祭礼で御輿を担いでいる。「どこの御輿でも、担ぎ手の何割かは地域の外からの助っ人。全部の御輿を一ヵ所に集めるなら、市民のみなさんにもっと担ぎ手として参加してもらう必要がありそう」と、具体的な課題も見えてきたようだ。
左:乞田大橋近くで2つの御輿が合流。子供たちも興味津々。
右:協賛する地域の店や企業が飲食物を振る舞う。