アパッチ砦

ニュータウン造成の前には今では想像が付かないものも結構あったようですが
このアパッチ砦は特撮にも出てくるダイナミックな風景。
今ではマンションが建っていてその姿が見えませんが
想像力を膨らませながら見ていくとなんとなくそんな感じに見えてきます。

アパッチ砦

写真は昭和41年頃の造成のさ中の一コマで、市役所附近から現在の聖ヶ丘二丁目のあたりを写したものである。
画面中央上方の台地状に削り取られた丘は、当時地元の人々から「アパッチ砦」と呼ばれ、テレビや映画のロケなどに使われていたところである。しかし、その後の開発の進行とともに姿を消していった。(ふるさと多摩 No.8　写真：相澤敏氏 *写真はPhotoshopでカラーに加工)

アパッチ砦

連光寺の「アパッチ砦」は、まさしく、スプロールがつくりだしたものであった。これは高圧線鉄塔が建つ部分の掘削を後回しにしたためにできたものであり、丘陵地の開発がなされる過程の「代表的な景観」である。頂上に高圧線鉄塔を備えた、西部劇に登場するかのような、地肌を露にした異様な土の塊が眼前にあらわれたのである。急激で無謀な開発の象徴でもあった。また、聖地されてしまったため、「アパッチ砦」があったことを感じることは微塵もないのだが、聖ヶ丘1丁目の都立多摩養護学校のあたりに確かに存在していた。(多摩市史　通史編2　*写真はPhotoshopでカラーに加工)

アパッチ砦に行く！