
ニュータウン最後の駅前開発として生まれた若葉台は、完成形の静けさをまとっている。駅を降りれば、視界はひらけ、計算され尽くした街路と緑が、呼吸するように連なっていく。新しさは角を失い、日々の生活に溶け込み、今日も街並みはきれいに保たれている。その整然さは冷たさではなく、長い時間を見越した優しさの形である。
歩くほどに、ここで暮らす人々の時間が幾重にも重なって感じられ、夕方の光が建物の輪郭をやわらかくなぞる。完成された街だからこそ残された余白があり、そこに身を置けば、未来の暮らしをそっと先取りした気分になる。











