都の放射線量測定第2報 足立区で高めの数値 - 多摩ニュータウン.com

都の放射線量測定第2報 足立区で高めの数値

画像:日本共産党都議団の資料より

東京都は6月15日から1週間かけて、都内100カ所で空間放射線量の測定を実施している。都内全域を4キロメートルメッシュで100ヶ所に区分して測定地点を選定し、各地点の地上1メートルおよび地表面(地上5センチ)で試験的に1回だけ測定するもので、測定結果の公表は16日に始まった。

17日に都のサイト内に掲載された第2報では、中央区、台東区、荒川区、足立区、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市、小平市の計14地点の結果を報告。このうち足立区の2地点では、1メートルで0.12マイクログレイ毎時(μGy/h、大気中の放射線量1グレイは1シーベルトに換算できる)、地表面で0.13μGy/hと比較的高めの数値だった。台東区と荒川区の地表面でもそれぞれ0.1μGy/hを超えた。

市部の測定では、16日公表の武蔵野、三鷹、調布、狛江、稲城も含め、今のところ0.03〜0.07μGy/hの範囲にとどまっている。多摩市での測定場所は多摩市立図書館(旧西落合中学校)と多摩市立東永山複合施設(旧東永山小学校)の2カ所で、結果は数日中に発表されるとみられる。

都内各地の空中放射線量測定については、日本共産党東京都議会議員団も5月に128カ所の地上1メートルで実施し、ホームページで公表した。この際も、足立区は0.257マイクロシーベルト毎時(μSv/h)で、葛飾区の0.391μSv/hとともに「最も高い地域」とされていた。

なお、都サイトの別のページでは、都内の空間放射線量による年回推定積算線量を年間約0.2ミリシーベルト(mSv)とし、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告にある年間20mSvの100分の1であることから「全く心配はありません」と説明している。ただしこの積算には、食事や水の摂取等による放射線量は含まれていない。

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投稿日:2011/06/17