多摩中央公園が4月5日、満を持してリニューアルオープンする。30年前にこの公園を設計した事務所と再び手を組み、時を超えて公園は生まれ変わることになった。懐かしき風景をそのままに、しかし、新しい風が確かに吹き込まれている。
まず目を奪われるのは、圧巻の大型複合遊具。見る者を挑発するかのようなその姿は、ただの遊具ではない。これはもう、ひとつの巨大な迷宮である。駆けるもよし、滑るもよし、どこへ行くかは己の直感次第。子どもたちが歓喜の声を上げながら駆け回る光景が、まるで幻のように目に浮かぶ。
そして、公園の片隅には新たな生命が息づく。ベーカリーの甘い香りに誘われ、花々の咲き乱れるフラワーショップを横目に、44APARTMENTの落ち着いた空間へと吸い込まれる。これはもう、公園の概念を超えた異世界である。
だが、ただの華美な変貌ではない。この改革の裏には、Park-PFI という制度が控えている。商業施設の収益によって18年かけて回収するという、まるで長大な叙事詩のような計画。公園は、もはや単なる憩いの場ではなく、一つの物語を紡ぐ舞台となるのだ。
多摩中央公園には無かった遊具エリアが登場。
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