多摩市は今月、市内の小中学校、保育所・幼稚園、児童館など子どもが利用する施設のグランド計69カ所で、空間放射線量測定を実施している。市のホームページでは7月4日、まず1日に測定した4カ所での測定値が公表された。
東京都から貸与された測定器「DoseRAE2」を使用し、地上から1メートル、50センチ、5センチの高さでそれぞれ測定。1日には多摩中央公園、子育て総合センター、多摩保育園、貝取保育園で実施し、いずれも0.06〜0.07マイクロシーベルト/時間(μSv/h)だった。
69カ所での測定は1度しか行わないが、6月中旬に東京都が都内100カ所で線量を測定した際に多摩市内で実施した東永山複合施設と多摩市立図書館の2カ所については、多摩市が6月末から約3か月間にわたり継続して調べる。6月29日の測定では、0.05〜0.07μSv/hの範囲だった。先に都が測定した値も同レベルで、「国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告する、平常時の基準値、年間の被ばく量限度1ミリシーベルトと比較すると、低い数値」とされている。
市内小・中学校、幼稚園、保育所、児童館等のグランドでの空間放射線量測定について (多摩市ホームページ)