平和の尊さを多方面から考える第21回多摩市平和展が7月21日、パルテノン多摩で始まった。今年のテーマは「すべてのいのちに平和な地球を」。市民ギャラリーと特別展示室では29日(日)までの会期中、戦争と平和、原爆や放射能の問題をテーマにした写真などが展示されるほか、週末には講演や座談会、映画上映などが組まれている。閲覧・参加はいずれも無料。
市民ギャラリーでは、1994年から世界の核被害の取材を続けているフォトジャーナリスト、森住卓氏による「核に蝕まれる地球」と題した写真展を開催中。福島原発事故後の除染作業の様子や農業従事者らの苦悩を切り取った『福島』のコーナーのほか、旧ソ連の核実験の村・セミパラチンスクや湾岸戦争で劣化ウラン弾が使用されたイラクで、白血病や奇形に苦しむ子どもたちの姿を伝える写真の数々が胸を打つ。
隣の特別展示室では、「千羽鶴の少女〜佐々木禎子さんのパネル展〜」「原爆と人間展」「2010年国連原爆展〜ヒロシマ・ナガサキから世界へのメッセージ〜」「多摩火工廠(かこうしょう)展」「高校生の見たオキナワ パート2〜東京都立永山高等学校の修学旅行から〜」「ベトナムの枯葉剤」の展示が並ぶ。平和図書コーナー、ビデオコーナーも設けられている。
他の催しなど、詳細は以下のリンク先へ。
第21回多摩市平和展 (多摩市ホームページ)