多摩諏訪名店街(多摩市諏訪5丁目)と近隣の住民、大学が協力して作り上げるイベント「諏訪近隣交流フェスタ&七夕セール」が、7月3日(土)、4日(日)の2日間にわたって開催される。特設ステージでの音楽演奏やパフォーマンス、商店の特売、ビンゴ大会、流しそうめんなど盛り沢山の内容で、七夕の飾りが季節感を演出する。時間は両日とも午前11時から午後6時まで。
多摩大学経営情報学部の客員准教授と法政大学現代福祉学部の講師を兼任する片桐徹也氏によると、諏訪名店街のみでは祭りができなくなっていた4年前、法政大のゼミ研究が縁で、近隣大学が祭り復活に一役買うことになったという。永山在住の片桐氏の取り持ちにより、現在では国士舘大学、多摩大学、大妻女子大学等の近隣大学のゼミや、関心のある学生、サークル生などが参画。かつての商店街主体の祭りから、地域で暮らす親子、働く人、学ぶ若者が集って交流し、楽しみながら皆で地域を経営するコミュティーを育む“地域の祭り”になれば、と夢を描いている。
片桐氏に今年の七夕フェスタの見どころを聞いた。「商店会が七輪と炭を無償提供し、お客様が食材を持ち込んでの“七輪横町”も目玉の一つ。学生がおもてなしをします。子ども達も楽しめるイベントもたくさん。商店街西側に公園では、毎年恒例のプレイパークも開催。大学生のお兄さんお姉さんとターザンごっこや、竹馬遊びなどを楽しんでもらいます」
「3日(土)のお昼には、地域の諏訪小学校のブラスバンド部が地域の皆さんへ日頃の成果をアピールします。2日間の祭りでのお買い物でもポイントがたまり、4日(日)午後に行われる大ビンゴ大会にも参加出来るチャンスがあります」。4回目を迎える今年は、地域の諏訪5丁目の住民や小学校も関わるなど、「確実にコミュニティーは広がってきています」と、片桐氏は手応えを感じている。
ともすれば「活気がない」「さびれた」などと評されがちな団地の商店街を拠点に、世代や立場を超えたつながりと地域活性化の気運が生まれている。そんな彼らが楽しみつつ奮闘する姿も、イベントに足を運ぶ人にとっては元気をもらえる大きな見どころになりそうだ。(高森郁哉)
[参考リンク]
・EX/プロジェクトゼミ生が七夕フェスタに参画 (片桐先生のブログ。イベントのチラシ画像あり)
・七夕準備 (“すくらんぶるーむ”便り。会場準備作業の写真など)