多摩市役所庁舎(関戸6-12-1)4階の議場で14日午前10時、平成22年第1回多摩市議会臨時会が開催された。冒頭では、4月の市長選挙・市会議員補欠選挙で当選し、初の議会出席となった新議員のさえき美生氏(左の写真・右端)と大野まさき氏(同左端)、阿部裕行新市長がそれぞれ挨拶を行った。
阿部市長は、「これまでの多摩市のまちづくりの基礎を生かし、さらに発展させていきたい。市議会と市長は車の両輪のような存在であり、協力してホスピタリティあふれるまちづくりに取り組みたい」などと意気込みを語った。また、また、市議会が市民からの意見聴取やパブリックコメントの手続きなどを経て、市民にとってより見やすく分かりやすい、市民が参画できる議会のあり方を定める「多摩市議会基本条例」を今年3月に公布したことに言及し、その取り組みに敬意を表すると述べた。
この日の議題の中では、条例改正の専決処分についての質疑応答で、議員たちと市長が早速議論を戦わすことになった。専決処分とは、国会で可決した地方税法の改正を受けて市の条例を改正する際、日程の都合から議会に諮らず市長が決めることを指す。今回は市税条例、都市計画税条例、国民健康保険税条例のそれぞれ一部を改正する条例を専決処分したことが議題に上がった。特に世間で関心の高い「子ども手当」に関しては、手当の有効性や財源確保の問題、国と地方自治体の補完関係などを問われ、阿部市長は「現金給付は諸外国でプラスになると言われている。ただし手当だけでよいとは言えず、子育てしやすい環境整備も必要。既存の制度を見直し、既に給付されたものとの整合性を確保しつつ、制度に不備があれば地域の視点で国に改善を求めていくことも必要」などと答弁した。
なお、6月9日の本会議では阿部市長の所信表明が予定されている。
市議会の日程(多摩市ホームページ)
傍聴へのご案内(同上)
多摩市議会基本条例を公布しました(同上)
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臨時議会(岩永ひさか市議「毎日の活動報告」)
平成22年第1回臨時会会議結果(多摩市ホームページ)