多摩市は4月28日、平成23年度「第7回せいせき多摩川花火大会」を中止すると正式に発表した。中止の理由として、電力供給が不安定ななか万一停電が起きた際に大勢の来場者の安全確保が困難なこと、大会運営に必要な発電機・投光機や仮設トイレといった資機材は被災地へ優先的に送られるのが望ましいこと、の2点を挙げている。
同花火大会は聖蹟桜ヶ丘駅近くの一ノ宮公園周辺で実施され、例年約20万人が見物に訪れる市内でも指折りの大イベント。一方で、市の厳しい財政状況の中、花火大会補助事業は昨年の多摩市行政評価市民委員会(市民参加の事業仕分け)で評価対象になり、「正味1時間程度のイベントに補助金1000万円は多すぎないか」などの意見が挙がった結果、今後は「見直しのうえで継続」との結論が出されていた。
なお、東京新聞の報道によると、多摩地域では今夏、八王子と調布、国営昭和記念公園(立川市)の各花火大会も中止が決まっているという。