東京都環境局は8月17日、都内の清掃工場55施設の焼却灰等に含まれる放射性物質の測定結果を公表した(PDFファイル)。多摩ニュータウン環境組合(多摩市・八王子市・町田市)の多摩清掃工場でも測定を実施したが、国の埋立基準を下回る結果となった。
多摩清掃工場では、7月上旬と8月上旬に2回測定(PDFファイル)。放射性セシウム(セシウム134とセシウム137の合計)は、飛灰固化物から1回目に2170ベクレル(Bq)/kg、2回目に1774Bq/kgがそれぞれ検出された。焼却灰からは、1回目に251Bq/kg、2回目に152Bq/kgという結果だった。国の方針では、放射性セシウム濃度が8000Bq/kg以下の焼却灰等は埋め立て処分可能としている。
なお、都が今回公表したデータの中では、江戸川清掃工場で7月19日に測定した飛灰中の濃度が1万2920Bq/kgと突出している。同工場では6月下旬にも飛灰から基準値を超える9740Bq/kgの放射性セシウムを検出していた。