東京にしがわ大学(特定非営利活動法人申請予定)が9日(土)、パルテノン多摩(多摩市落合2-35)で「みんなで開校式 にしがわ先生コレクション100」を開催した。あいにくの雨天のため、会場を当初予定していたきらめきの池・水上特設ステージから、施設内の大会議室に急遽変更。イス席に加え、座布団を並べた桟敷席、立ち見も含む大勢の参加者の前で、学長や来賓のあいさつ、個性豊かな“にしがわ先生”約100組の紹介、チアリーディングや音楽のパフォーマンスが繰り広げられた。
酒村なを学長(左上写真)は冒頭のあいさつで、「人が集まって、つながるような場所を作りたいという願いから、昨年8月にこの東京にしがわ大学の取り組みがスタートしました」と振り返り、「単に教え、学ぶということだけでなく、人と人とのコミュニケーションが生まれるような授業にしていきたい」と抱負を語った。
カジュアルな服装で来賓あいさつに立った阿部裕行・多摩市長(右写真)は、「 『平成狸合戦ぽんぽこ』の舞台になったこの多摩ニュータウンは約40年前、多摩丘陵を切り開いて造成された諏訪・永山団地に第一次入居が始まりました」と、授業風のスピーチを展開。「計画的に開発が進められたおかげで、1人当たりの公園面積は東京都26市の中で多摩市がトップ。にしがわ大学の授業でもぜひこの恵まれた環境を利用していただきたい」とアピールし、最後は「お帰りがけには多摩センターの飲み屋街でぜひ暖まっていただいて、多摩のまちにも経済効果をお願いします」と冗談交じりに締めくくり、満場の参加者たちから大きな拍手と笑いを誘っていた。
そのほか、「東京にしがわがもし100人の教室だったら」のスピーチ、「つながるにしがわゲーム」などが行われ、この開校式自体が授業の一環として楽しめるような工夫が随所に見られた。ここまでこぎつけた東京にしがわ大学の職員たちの尽力に感謝するとともに、今後の発展を大いに期待したい。(高森郁哉)