6月18日の多摩市議会定例会で平成22年度6月補正予算が可決され、愛宕・和田地区における路線バス方式での地域密着型交通システムの社会実験費に対して500万円の補助を行う「地域密着型交通検討事業」も承認された。これを受け、「ミニバスを走らせる会」(竹内東朗会長)が4年越しで取り組んできた、同地区と永山駅を結ぶミニバスの試験運行が10月から3カ月間実施されることが正式に決まった。
19日午前に愛宕かえで館で開催された同会の評議員会には、市および運行事業者(京王電鉄バス)の担当者も出席。地域住民との3者協働の取り組みとなることを改めて確認したうえで、ミニバスの運行時間、ルート、バス停などについて議論を交わした。
午後の幹事会(写真)では、協働する3者のうち住民側の組織となる「あたごミニバス委員運行委員会」の発足に向けて、委員会会則の内容を検討。また、走らせる会の活動内容や永山駅周辺の商店や病院、公共施設などを紹介する「ミニバスにゅ〜す」の取材・制作・配布方法について意見を出し合った。
会の大きな目標は、12月までの実験期間中に黒字化の目処を立てて、正式な路線としてミニバスを継続させること。市の予算から割り当てられる500万円を無駄にしないためにも、多くの市民に日常的に利用してもらえるような利便性の高いミニバスが実現することを期待したい。