国立市で11月2日から4日、一橋大学の学生と地元の商工会、市民が廃食油の回収で協力する「三祭合同企画 くにたち油田 2012」が実施される。例年同時期に開催される一橋大の「一橋祭」、国立市商工会主催の「天下市」、市民による「くにたち秋の市民まつり」の各会場で、使用済み天ぷら油などを回収。この廃食油は、硫黄酸化物を出さないVDF燃料(植物性ディーゼル燃料)にリサイクルされる。
廃食油のリサイクルは、株式会社ユーズが提供する「キャンパス油田」という仕組みを活用する。同社によると、リサイクルされたVDF燃料は、次に開催される他大学の学園祭でディーゼル発電機に給油され、発電された電気が学園祭の照明や音響などに使われるととのこと。
一橋祭運営委員会の桜井偲緒さんによると、昨年度は一橋祭単独で実施し、180リットルの廃食油を回収したことで、400kg程度のCO2削減につながったという。「今年度はさらなる地域の方からの回収を目指し、三祭で協力して当企画に臨みます」と意気込んでいる。