恵泉女学園大学(多摩市南野2-10-1)が5月29日(土曜)、年次イベント「恵泉スプリングフェスティバル」を開催した。在学生とその家族、同窓生のほか、地域住民にも楽しめる催事や展示が充実し、大勢の来客でにぎわった催しの模様を、フォトレポート形式でお届けする。(高森郁哉)
中庭テントでは食べ物やリサイクル品、授産施設の製品などが売られていた。チャペルのカリヨン塔(中央奥)からは、賛美歌やクラシック曲を奏でるベルの音が響く。
オープニングセレモニーで木村利人学長が来客にあいさつ。
ドキュメンタリー映画『永山ウーマンライフ』の上映会。多摩ニュータウン初期に入居し、子育てと仕事の両立が困難だった時代を経験したのち、地域の高齢者に食事と居場所を提供するNPO福祉亭を立ち上げた寺田美恵子さん(写真右)の生き方を中心に構成し、女性と社会、まちづくりへの視点を提示した作品。アフタートークでは、プロデューサーの越智英輔さん(中央)、撮影の蓼原大介さん(左)らスタッフが2カ月間永山の団地に住み込んで撮影した裏話も披露。
大勢の観客から拍手と喝采が送られた「メイポールダンス」。ヨーロッパで春の到来を喜び太陽の恵みに感謝する踊りとして始まったといい、恵泉女学園では1934年に最初に踊った記録が残っているそう。
教職員と学生が地域活性化に貢献するグループ「たまたま多摩の会」による布ぞうり作り教室。教室の壁には、多摩センターから恵泉への途中にある商店を紹介する手作りマップも掲示されていた。
「たまたま多摩の会」と谷本寿男教授(人間社会学部国際社会学科)のゼミ生による「エコ風呂敷」の交換。多摩市・東京ヴェルディ・恵泉が協力して継続的に実施している事業で、牛乳パックやペットボトルのキャップとロゴ入りの緑色の風呂敷を交換していた。
恵泉女学園大学ハンドベルクワイアによるハンドベルコンサート。指揮は同学専任講師(キリスト教音楽主任)の関本恵美子さん。ベルの美しく澄んだ音色が礼拝堂の空間を優しく満たした。
人間社会学部人間環境学科・澤登早苗教授(園芸学)のゼミ生が案内する農場ツアー。キャンパスに近接する広大な教育農場を散歩気分で見学できた。
恵泉スプリングフェスティバル