シネマシティ株式会社が運営する立川のシネマコンプレックス「シネマ・ツー」(CINEMA TWO、立川市曙町2-42-26)では、6月19日(土)からの『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の再上映に際し、音響調整の現場に立ち会ってブログやツイッターなどでレポートを発信してくれるレポーターを募集している。レポーターが立ち会う日時は6月12日(土)午後11時から翌朝の午前4時までで、応募締切は6月9日(水)。
2004年に同社が2館目のシネコンとしてオープンさせたシネマ・ツーは、音響をはじめとするこだわりの設備の数々が特徴で、多摩地域のみならず全国の映画ファンからも関心を集めている。シネマシティ支配人代理の古川ゆかり氏は、「シネマ・ツーのためだけに開発した『kic(キック)リアルサウンド』という独自の音響システムには、録音スタジオに匹敵するほどの各種音響調整機器が搭載され、通常の劇場では難しい細やかな音響調整が可能になりました。音楽映画であれば、音のシャワーに包まれたかのような心地良い感覚を体験していただけます」と説明する。また、ガラス張りの建物、ヨーロッパの教会のような雰囲気を演出する各シート備え付けのキャンドルライト、フットレストつきのシートなど、映画鑑賞の気分を盛り上げる環境作りにも工夫を凝らしたという。
昨年の『THIS IS IT』公開に際しては、kicリアルサウンドの開発者の1人であるサウンド・スペース・コンポーザーの井出祐昭氏に、同作品専用の音響調整を依頼。「上映時には、日本中のマイケルファンや音響のプロフェッショナルから、『まるでライブ会場にいるような感覚!』と絶賛していただきました」と古川氏。今月のリバイバル上映を前に、井出氏と音響エンジニアの増旭氏のコンビがさらなる音響のブラッシュアップに挑む模様を、一般公募によるレポーターたちに伝えてもらえたらと期待している。
レポーターには、ブログ、ミクシィ、ツイッターなどインターネット上での情報発信手段を持つ人のほか、口コミで話題を広める独自のアイディアを持つ人でも応募できる。募集人数は十数名で、立ち会いは深夜のため18歳未満は参加できない。そのほか募集の詳細は下記のリンク先を参照のこと。
音にこだわる映画ファンや、音響関係の仕事に興味がある学生などにとって、めったに目にすることのないプロの音響調整作業を見学できる貴重な機会となりそうだ。(高森郁哉)