昔、多摩センターには車に乗ったままで見る映画館
「パーク・イン・シアター」Cine-fi多摩ニュータウンPitがありました。
あまり資料が無いスポットですが市役所の行政資料室に
「Cine-fi Pit Park In Theater」のカタログがありました。
80年代炸裂のコピー、当時は先端を行っていたシステム
楽しかった80年代が蘇ります
※説明文はカタログから
新しい魅力!パーク・イン・シアター
マイカー時代における家族スタイルの新観客を動員しよう!
★「車が生活の足となる時代」に適応した新感覚の劇場
★鮮明な大画面、あふれる解放感
★設備はアメリカで開発された世界最新の“シネ・フィ方式”
★夜間7時憩うのレジャータイム利用の成功問い合わせ先
松竹株式会社 映像事業開発スタッフ
松竹の事業部がアメリカから持ってきたシステム
フランチャイジー募集
映画産業の革新をめさず松竹のPIT計画は
オープン・スペースを多目的に活用して、コミュニティの憩いの場を提供する企業連動のプログラムです。パーク・イン・シアター(PIT)とは
車に乗ったままで見る屋外の映画館です。本場アメリカではドライブ・イン・シアターと呼んでいますが、日本においては地域社会に内在して、ファミリー・レジャーを提供することが狙いであり、“駐車場の多目的利用”という意味からもPark-In-Theatre(PIT)と名づけました。
PITの特徴は音響システムと波状の大型スクリーンにあります。
車のアンテナにクリップをはさみカーラジオから音声を聞くシステムは簡単な操作で好みの音量に調節できます、しかも屋内の劇場のような狭い椅子ではなく、リクライニングもついた車のシートで、飲食喫煙も自由、おしゃべりも思うまま。星空のもと大型スクリーンで開放感を味わいながらの鑑賞ですから、映画の面白さ、痛快さも倍加するわけです。
アメリカンワイドなシティだから映画だって車に乗ったまま見る
多摩市落合長久保1719
多摩センター駅前の丘の上プラザ第2駐車場が日暮れとともに劇場に変わる。
ショッピングセンターの駐車場を有効に利用したドライブイン・シアター。
巨大スクリーンに映し出される映画を車の中で見るなんて、実にアメリカっぽい雰囲気。
音声はカーラジオのFM波に合わせて聴くのだが、ラジオがない人もちゃんと貸してくれるから安心。上映は19:30~、21:30 ~の2回
Hanako No.81(1990.1.18)の記事。イーティアム、LIBREも紹介されていた特集で
「計画しつくされた近未来都市だから、スケールでっかく、新しく」
まさに実験都市であり未来都市の多摩ニュータウン
設備および工事の概要
スクリーン・タワー
アメリカのPACIFIC THEATRESが開発した縦8m、横18m、高さ12mの超大型鋼鉄製スクリーンを使用。
風速140mにも耐え、どの角度からも観やすい反射角45度に設計。映写室
映写機、ワインダー、発生装置を収容する15㎡の映写室を設置。映写機は屋外でも鮮明な5キロのクセノン・ランプを使用。
また、建築基準法で住居地域には映写室が建てられないので、トレーラーを改造した映写カーを用います。音声伝達システム
1978年アカデミー技術貢献賞を獲ったCine-fiシステムを使用。このシステムは車のアンテナにコネクターをつなぐだけで、車のAMラジオからサウンド・他ラックが流れる。指定の周波数を使った有線放送なので妨害音もない。事務所・発券所
映写室の階下でも可、発券所は駐車入口ブースを一部改造して使うこともできる。便所
興行場法にとって設置が必要。電気・水道工事
一時電源:映写室200V、10KW、事務所その他に100V、5KWg必要。駐車場線引き・ナンバー打ち
現在の線引きを千鳥になるように手直ししナンバーを打つ障害物の移設・撤去
映画上映の障害となる街路灯や樹木の移設・撤去案内看板
道路誘導看板、上映作品案内看板