市内における居住実態の有無が問題になり6月7日に辞職した多摩市議会の阿藤雄馬議員(みんなの党多摩)について、多摩市議会は13日、問題の発覚から辞職までの経緯と市議会の対応を報告する文書を多摩市ホームページに公開した。
掲載されたページの冒頭で、市議会の折戸小夜子議長は「多摩市議会における議員の被選挙権の有無について、この間、市民の皆さんにご心配や疑念を抱かせたことにつきましては誠に遺憾であり、先ずもってお詫び申し上げます」と陳謝。続けて、「改めて議会として、これまでの事実経過と法的な整理を明らかにし、併せて今後の対応についてご説明をし、市民の皆様のご理解をいただき、議会への信頼回復に誠心誠意努めてまいりたいと考えます」と述べ、報告の意図を明らかにした。
「阿藤雄馬元議員の被選挙権に係る疑念について ―事実経過と議会のこれまでの対応、今後の対応をお知らせします―」と題されたPDF文書では、問題発覚から代表者会議における聞き取り、記者会見での質疑応答、阿藤議員からの辞職願提出といった一連の経緯を報告。
また、地方自治法第127条で「被選挙権を有しない者は議員の職を失う」と規定されているため、当選後も当該市町村に住み続けなければ失職することになるという法的な根拠や、議員報酬条例に基づき6月分の報酬が7日分の日割計算で支払われることなどを、市議会の認識として説明している。
議員の辞職について (多摩市ホームページ)